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02月27日-01号

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  1. 岡山市議会 1991-02-27
    02月27日-01号


    取得元: 岡山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-30
    平成 3年 2月定例会    平成3年2月定例岡山市議会    議 事 日 程  第1号       2月27日(水)午前10時開議第1 会期の決定について第2 平成2年決第1号 平成元年度岡山市一般会計歳入歳出決算について 平成2年決第2号 平成元年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第3号 平成元年度岡山市水洗便所普及費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第4号 平成元年度岡山市中央卸売市場費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第5号 平成元年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第6号 平成元年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第7号 平成元年度岡山市用品調達費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第8号 平成元年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第9号 平成元年度岡山市農業共済事業費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第10号 平成元年度岡山市地域し尿処理費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第11号 平成元年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第12号 平成元年度岡山市葬祭事業費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第13号 平成元年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第14号 平成元年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第15号 平成元年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第16号 平成元年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第17号 平成元年度岡山市上道墓園費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第18号 平成元年度岡山市休日急患診療所事業費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第19号 平成元年度岡山市老人保健医療費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第20号 平成元年度岡山市駐車場費特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第21号 平成元年度岡山市土地区画整理事業清算金特別会計歳入歳出決算について 平成2年決第22号 平成元年度岡山市病院事業会計決算について 平成2年決第23号 平成元年度岡山市水道事業会計決算について 平成2年決第24号 平成元年度岡山市工業用水道事業会計決算について第3 報第3号 専決処分の報告について 報第4号 専決処分の報告について 報第5号 専決処分の報告について 報第6号 専決処分の報告について第4 甲第3号議案 平成2年度岡山市一般会計補正予算(第7号)について第5 甲第4号議案 平成3年度岡山市一般会計予算について 甲第5号議案 平成3年度岡山市下水道費特別会計予算について 甲第6号議案 平成3年度岡山市水洗便所普及費特別会計予算について 甲第7号議案 平成3年度岡山市中央卸売市場費特別会計予算について 甲第8号議案 平成3年度岡山市国民健康保険費特別会計予算について 甲第9号議案 平成3年度岡山市宅地造成分譲事業費特別会計予算について 甲第10号議案 平成3年度岡山市用品調達費特別会計予算について 甲第11号議案 平成3年度岡山市西部地区土地区画整理事業保留地処分特別会計予算について 甲第12号議案 平成3年度岡山市農業共済事業費特別会計予算について 甲第13号議案 平成3年度岡山市地域し尿処理費特別会計予算について 甲第14号議案 平成3年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計予算について 甲第15号議案 平成3年度岡山市葬祭事業費特別会計予算について 甲第16号議案 平成3年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計予算について 甲第17号議案 平成3年度岡山市公共用地取得事業費特別会計予算について 甲第18号議案 平成3年度岡山市財産区費特別会計予算について 甲第19号議案 平成3年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計予算について 甲第20号議案 平成3年度岡山市休日急患診療所事業費特別会計予算について 甲第21号議案 平成3年度岡山市老人保健医療費特別会計予算について 甲第22号議案 平成3年度岡山市駐車場費特別会計予算について 甲第23号議案 平成3年度岡山市土地区画整理事業清算金特別会計予算について 甲第24号議案 平成3年度岡山市病院事業会計予算について 甲第25号議案 平成3年度岡山市水道事業会計予算について 甲第26号議案 平成3年度岡山市工業用水道事業会計予算について 甲第27号議案 岡山市コミュニティハウス条例の一部を改正する条例の制定について 甲第28号議案 岡山市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について 甲第29号議案 平成3年度固定資産税及び都市計画税の納期の特例に関する条例の制定について 甲第30号議案 岡山市特別会計条例の一部を改正する条例の制定について 甲第31号議案 岡山市農業共済条例の一部を改正する条例の制定について 甲第32号議案 岡山市立保育所条例の一部を改正する条例の制定について 甲第33号議案 岡山市保育所入所措置及び使用料徴収に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第34号議案 岡山市災害救助条例の一部を改正する条例の制定について 甲第35号議案 岡山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 甲第36号議案 岡山市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について 甲第37号議案 岡山市病院事業条例の一部を改正する条例の制定について 甲第38号議案 岡山市営墓地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第39号議案 岡山市都市公園条例の一部を改正する条例の制定について 甲第40号議案 岡山市児童遊園地条例の一部を改正する条例の制定について 甲第41号議案 岡山シンフォニーホール条例の制定について 甲第42号議案 岡山市立学校条例の一部を改正する条例の制定について 甲第43号議案 岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について 甲第44号議案 岡山市教育集会所条例の一部を改正する条例の制定について 甲第45号議案 岡山市日応寺自然の森条例の制定について 甲第46号議案 岡山市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第47号議案 岡山市消防団員の定員,給与,服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について 甲第48号議案 公有水面埋立てについて 甲第49号議案 農業共済事業における農作物共済水稲及び麦無事戻し金の交付について 甲第50号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第51号議案 和解及び損害賠償の額を定めることについて 甲第52号議案 不動産の買入れについて 甲第53号議案 不動産の買入れについて 甲第54号議案 工事請負契約締結について 甲第55号議案 工事請負契約締結について 甲第56号議案 工事請負契約の一部変更について 甲第57号議案 工事請負契約の一部変更について 甲第58号議案 工事請負契約の一部変更について 甲第59号議案 工事請負契約の一部変更について 甲第60号議案 市道路線の認定について 甲第61号議案 市道路線の認定について 甲第62号議案 市道路線の認定について 甲第63号議案 市道路線の認定について 甲第64号議案 市道路線の認定について 甲第65号議案 市道路線の認定について 甲第66号議案 市道路線の認定について 甲第67号議案 市道路線の認定について 甲第68号議案 市道路線の認定について 甲第69号議案 市道路線の認定について 甲第70号議案 市道路線の認定について 甲第71号議案 市道路線の認定について 甲第72号議案 市道路線の認定について 甲第73号議案 市道路線の認定について 甲第74号議案 市道路線の認定について 甲第75号議案 市道路線の認定について 甲第76号議案 市道路線の認定について 甲第77号議案 市道路線の認定及び廃止について 甲第78号議案 市道路線の一部廃止について    …………………………………会議に付した事件 日程第1 会期の決定について 日程第2 平成2年決第1号~平成2年決第24号(上程・報告) 日程第3 報第3号~報第6号(上程・報告) 日程第4 甲第3号議案(上程・説明・付託・報告・表決) 日程第5 甲第4号議案~甲第78号議案(上程・説明)    ──────〇──────出席議員(51人)        1番  片 岡 五百樹君        2番  辻 野 喬 雄君        3番  田 畑 賢 司君        4番  崎 本 敏 子君        5番  楠 木 忠 司君        6番  寺 田 和 子君        7番  土 肥 啓 利君        8番  宮 武   博君        9番  梶 原 昌 一君        10番  貝 原 信三郎君        11番  小 川 晴 雄君        12番  太 田   稔君        13番  有 井 靖 和君        14番  河 合 和 成君        15番  寺 田 明 生君        16番  則 武 伸一郎君        17番  高 津 利 明君        18番  松 山 茂 樹君        19番  守 屋 彰 久君        20番  串 田   務君        21番  堀 川   進君        22番  垣 下 文 正君        23番  川 田 敏 幸君        24番  鈴 木 邦 彦君        25番  板 野 和 昭君        27番  丹 原 重 彦君        28番  亀 井   章君        29番  吉 田 政 司君        30番  景 山 貢 明君        31番  内 田 宏 哉君        32番  福 原 弘 子君        33番  定 政 猛 男君        34番  華 房 美 衛君        35番  山 田 録二郎君        36番  磯 村   博君        37番  田 中 昭 三君        38番  大 橋 英 雄君        39番  伏 見 昇 男君        40番  片 山   仁君        42番  高 木 悦 夫君        43番  小 林   勉君        44番  新 谷 盈 智君        45番  山 田   勇君        46番  苦 水 重 徳君        48番  渡 辺 慎 一君        49番  岡 本 俊 彦君        50番  花 岡   薫君        51番  小 橋 留 男君        52番  浅 野 卓 志君        53番  脇 本 一 郎君        54番  妹 尾 達 道君    …………………………………欠席議員(0人─欠員3)    ─────────────説明のため出席した者   市     長  安 宅 敬 祐君   助     役  鹿子木   貢君   収  入  役  有 本   正君   市 長 公 室 長  浜 田 一 彦君   総 務 局 長  三 宅   襄君   財 政 局 長  長 江   哲君   民 生 局 長  平 松 章 弘君   衛 生 局 長  江 尻   堅君   経 済 局 長  菱 川 公 資君   建 設 局 長  田 中 康 男君   下 水 道 局 長  西 口 泰 夫君   西大寺支所 長  藤 原 忠 男君   参     与  山 本   宏君   参     与  原   欣 士君   参     与  佐々木 伍 平君   参     与  春 田   巌君  水  道  局   水道事業管理者  黒 田 智 昭君  消  防  局   消 防 局 長  懸 谷 忠 弘君  教 育 委 員 会   委     員  高 田 武 子君   教  育  長  奥 山   桂君  選挙管理委員会   委  員  長  服 部 忠 文君   事 務 局 長  井 本   勇君  監 査 委 員   委     員  藤   昭 博君  農 業 委 員 会   会     長  小 若 敬 二君    ─────────────出席した議会事務局職員   局     長  三 村 俊 隆君   次     長  中 川 和 彦君   総 務 課 長  植 野 耕 次君   議 事 課 長  小 坂 夏 彦君   調 査 課 長  塩 見 山 治君   記 録 係 長  最 相 初 音君   主     事  佐 藤   武君    午前10時10分開会 ○議長(妹尾達道君) 皆さん御苦労でございます。 本日平成3年2月定例岡山市議会が招集されました。 ただいまの御出席は48名であります。 これより2月定例岡山市議会を開会し,本日の会議を開きます。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 会議録署名議員に河合君,高津君のお二人を指名いたします。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 本日の議事日程はお配りいたしておりますとおりでございます。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) この際御報告申し上げます。 お配りいたしておりますとおり,監査委員から定期監査,随時監査,財政援助団体監査及び例月現金出納監査の結果について報告があり,また市長から陳情の処理経過及び結果について並びに市議会における説明者の異動について報告がありましたので,御報告申し上げます。    ──────〇────── △日程第1 会期の決定について    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 日程に入ります。 日程第1は会期の決定についてであります。 お諮りいたします。 本定例市議会の会期は,議会運営委員会のお申し合わせにより,本日から3月18日までの20日間と決定いたしたいと思いますが,これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 御異議なしと認めます。よって,会期は本日から3月18日までの20日間と決定いたしました。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) この際市長から就任あいさつ並びに所信表明があります。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) おはようございます。 本会議の貴重なお時間を拝借いたしまして,ごあいさつ並びに市政に対する私の所信の一端を申し述べ,議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。 私は,さきの岡山市長選挙におきまして,市民皆様の温かく,力強い御支持,御支援を賜り,第29代岡山市長の大任をお与えいただきましたことを心から感謝申し上げますとともに,21世紀を指呼の間にいたしまして,市政の課題も山積いたしておりますこの重要な時期に,市長として市政を担当いたしますことの責任の重大さを痛感し,身も心も引き締まる思いがいたしております。 市議会の皆様とも一日も早く,よりよい協力関係を築き,岡山市の発展と市民福祉の向上という共通の目標に向かって揮身の努力を傾注してまいる決意でございます。議員各位の深い御理解と御協力,また御指導,御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 また,報道関係の方々におかれましても,大所高所から御指導,御鞭撻を賜りますようお願いいたします。 さて,このたびの市長選挙は,巷間にチボリ選挙と言われ,チボリ公園誘致事業が大きな争点となりましたことは皆様御承知のとおりであります。 私は,このチボリ公園誘致事業推進の過程で発生した諸問題を市民の前に明らかにされました市議会100条委員会の委員各位の御努力に対し深く敬意を表しますとともに,その事実関係が明らかになるにしたがって,市民に十分な説明もされないまま進められている現在のチボリ公園誘致計画は,昨年12月20日の市議会本会議におけるチボリ公園誘致事業に関する100条調査特別委員会の中間報告を受けての決議にありましたように,原点に戻って再検討すべきであると考えるに至ったのであります。 私自身,まだチボリ公園事業について的確な判断ができるだけの知識を持ち合わせておりませんので,早速チボリ公園誘致推進の経過などについて勉強をいたしているところですが,関係者とも早急に話し合いをし,また市民の皆様に事業計画,資金計画,市財政への影響などその内容を可能な限り御説明して御意見を十分にお聞きした上で,市議会の皆様とも徹底的に論議して,できるだけ早く一定の結論を出すべく最善の努力をいたしたいと考えておりますので,何とぞ議員各位の御理解と御協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。 さて,光陰矢のごとしと申しますが,本議会は議員各位にとりまして,任期最後の議会となるわけでございます。 この4年間を振り返ってみますと,国際化,高齢化,情報化,技術革新など社会経済環境の変化が一層進む中で,国際的には貿易摩擦,米ソの緊張緩和,東欧諸国の急速な民主化や中東湾岸戦争の勃発など,まさに激動の時でありました。また,国内においても,深刻な土地問題,税制改革,そして昭和から平成へと,時代の大きな変革期にあったと思う次第であります。 一方,岡山地域におきましては,昭和63年3月の岡山空港の開港に続き,同年4月には長年の夢でありました瀬戸大橋が完成し,また山陽自動車道など高速道路網の整備も進む中で,さらなる発展の可能性を秘めた新しい時代に入り,翌平成元年には,岡山市は市制施行100周年を迎えたのであります。100周年は,市政の流れの中では一つの通過点でありますが,同時に新たな100年に向かって第一歩を踏み出す大きな節目でもあり,先人の偉業をたたえつつ,100周年を祝い,そして我々の子子孫孫に何を残すべきかを真剣に考える年でもあったと思います。議員各位を初め市民の皆様方,また報道関係の方々の絶大な御協力と御参加により,100周年記念事業が大きな成果を上げましたことをお聞きするにつけ,皆様方の御努力に深く敬意を表する次第であります。 近年,国,県の大規模プロジェクトの完成や進捗と相まって,岡山市は瀬戸内新時代に向けた都市基盤づくり,身近な生活環境整備を初め福祉,保健衛生,産業振興,教育,文化,国際交流など,市政の各分野で新しい時代に向けて着実に進展を見ておりますことは,松本前市長の並み並みならぬ御尽力はもとよりでありますが,議員各位を初め市民の皆様方,報道関係並びに国,県,本市職員の御理解,御協力,また御努力のたまものであり,心から敬意を表する次第でございます。議員各位には,残り少ない任期の最後まで,円滑な市政の推進に御尽力賜りますようお願い申し上げます。 さて,瀬戸大橋の完成などにより,地域経済も比較的順調に推移している中で,時代はいよいよ20世紀最後の10年に入り,我々は今,未来への展望を開く重要な時を迎えております。このときに当たり,市政に求められているものは,豊かさとゆとりの時代と言われる21世紀の岡山市の姿を展望し,瀬戸内経済文化圏中核拠点都市づくりとともとに,心の通い合う温かな市民生活優先まちづくりであると思います。 私は,市政の主役は市民であり,市政の推進に当たっては市民の声に耳を傾け,市民とともに歩む,市民が主役のまちづくりを進めるとともに,人の心を大切にする温かい市政を心がけてまいりたいと思っております。 もちろん,政策の急激な転換は,いたずらに市政を混乱させることから,政策的には,これまでの市政の基本的方向を踏襲し,事業の継続性を重視するものでありますが,市政推進の柱として「個性的で魅力あふれる都市づくり」,「いきいき成長する産業・観光都市づくり」,「豊かな心と創造性をはぐくむ教育文化都市づくり」,「緑豊かで安全な快適環境都市づくり」,「健康であたたかな長寿・福祉都市づくり」に取り組んでまいりたいと考えます。 さて,まず最初は,「個性的で魅力あふれる都市づくり」についてであります。 近年,人々の価値観や意識の変化に伴い,そこに暮らす人々の生活を大切にしたゆとりと潤いのある人間性豊かな都市の魅力が求められております。そのため,市民生活との調和を何よりも重視しながら,将来を見通した計画的なまちづくりを進める中で,それぞれの地域の個性を大切にした,歩いて楽しい美しいまち,お年寄りや障害のある方にも温かいまちをつくってまいらなければなりません。 表町一丁目地区市街地再開発事業は,ことし夏ごろの完工を目指して事業を推進するほか,岡山駅前地区,岡山駅西地区などの市街地再開発事業についても,関係者と協議しながらその実現に向け鋭意努力してまいる所存であります。 また,岡山駅南土地区画整理事業を初めとする各地域の土地区画整理事業や環状線などの幹線道路網の整備,市街地景観整備事業を積極的に推進し,県都岡山にふさわしい個性と魅力を備えた都市にしてまいりたいと考えております。 一方,本市東部の拠点として発展が期待される西大寺地区につきましては,今年度事業として地域の皆様とともに西大寺地域振興ビジョンの策定に取り組んでおりますが,さらに検討を加え,地域の方々と一体となって,西大寺地区の活性化に努力いたす所存であります。 また,本市の均衡ある発展を図るため周辺地区につきましても,各地域の持つ個性や特性を生かしながら,魅力的な都市空間,商業空間の形成,生活環境の整備に努め,中心部との格差是正に全力を投入する考えであります。 近年,情報通信基盤の整備や技術革新により目覚ましい勢いで高度情報化が進展しており,市民生活の利便性の向上や地域経済の活性化を図る上からも情報機能の充実強化は重要な課題となっております。このため,国の高度情報化施策も活用しながら,多様な通信網の整備,情報システムの構築など,ハード,ソフト両面にわたる情報機能の高度化を促進してまいります。 一方,我が国の国際的地位の向上に伴い,諸外国との交流は年々盛んになっており,本市にも多くの外国の方々が訪れ,また生活されております。これらの方々が安心して楽しく行動できるよう,外国語表記の案内板設置など,国際化のための環境を整備してまいりますとともに,市民レベルの交流を推進するため,インターナショナルウィーク事業などのイベントの開催や各種大会の実施など,外国人との身近な交流の機会拡大に努めます。 本市は,姉妹,友好都市との長く,また活発な交流の歴史を持っていますが,今後は,幅広い諸外国との交流を促進するとともに,さらに産業,医療,福祉,教育,文化など,より幅広い分野での交流活動を進め,世界に開かれた岡山市を目指してまいる所存であります。 最近の国際社会におけるさまざまな出来事は,市民の方々にとっても国際問題への深い関心を植えつけました。特に中東湾岸での戦争は世界じゅうの人々が深い憂慮を抱き,その早期解決を願い,また努力しているのであります。私ども地方自治体として,このような国際問題を解決する力は小さいとしても,身近にできることから取り組むことが大切であります。岡山市は昭和60年6月に平和都市宣言をし,また平成元年6月には,6月29日を岡山市平和の日とすることを宣言しているところでありますが,今後ともこれらの趣旨にのっとった平和への取り組みや国際交流を通じて,相互理解と世界平和の促進に貢献してまいりたいと思います。 次に,「いきいき成長する産業・観光都市づくり」についてであります。 活発な産業活動は都市の発展と豊かな市民生活を生み出す活力となるものであります。幸いにして,ここ数年は瀬戸大橋の波及効果や好景気を反映して,地域経済は順調に推移しておりますが,社会経済環境が激しく変動する中で,地域経済社会の長期的な発展基盤を確保するためには,国際化や高度情報化,技術革新にも即応し得る,幅と厚みのある産業構造を構築してまいることが必要であります。本年5月には県が中心となって推進し,本市も積極的な協力をしてまいりました総合展示場CONVEX岡山がオープンいたしますが,これにあわせて「'91先端産業フェア岡山」を開催するほか,今後とも先端技術産業の支援,企業立地の促進,地場産業の振興,活力ある中小企業の育成などとともに,経営基盤の強化などに努めてまいる所存であります。さらに,交通の要衝に位置する本市の有利な条件を生かし,都市型産業立地促進のための基盤整備に取り組んでまいりたいと思います。 本市産業の中心的な位置を占めている商業につきましては,大店法の運用緩和を初めとして,小売業を取り巻く環境の変化は激しく,既存の商店街は大変厳しい環境に置かれております。こうしたことから既存のメニュー補助事業や商店街共同施設設置事業,ウインドショッピング推進事業などの実施とともに,今後は,市街地再開発事業と連携した魅力ある商業ゾーンの形成や計画的な商業集積の促進など,新しいまちづくりの観点に立って商業機能のより一層の充実を図ってまいりたいと考えております。また,周辺地域については,商業の活性化を地域づくりの中に位置づけ,それぞれの地域の特性を生かした活力ある地域商業を育成してまいりたいと思います。 また,卸売業,物流業につきましては,近年高速交通体系の整備等に伴う都市間競争の激化,高度情報化の進展や多品目少量流通の増加などによる流通業全体の変革も進みつつあります。これらの環境変化に適切に対応するため,流通基盤の整備,情報化の推進,経営基盤の強化などを促進してまいります。特に,中央卸売市場については市民生活に欠くことのできない生鮮食料品などの安定供給のため,消費の質的変化に対応した品ぞろえ,施設の近代化,利用の高度化などに努める所存であります。 また,瀬戸大橋架橋などによる観光ブームが鎮静化しつつある今日,国際観光都市の確立に向けてより効果的な誘致対策を進める一方,観光施設の整備や,岡山らしさを持った全国にも誇れるような新しい岡山の祭りの創造など,観光の振興に努めるとともに,コンベンションの誘致を促進し,新たな産業の創出を図ってまいりたいと考えております。 農林水産業を取り巻く諸情勢は,御承知のとおり国際的にも国内においても大変厳しいものがあります。とりわけ農業については,農産物貿易自由化問題など困難な状況が山積しておりますが,岡山市農業振興ビジョンの具体化を一層促進する中で,生産性の高い土地利用型農業及び高付加価値型農業を目指してまいります。このため,秩序ある土地利用や土地基盤整備,生産の組織化などを促進するとともに,園芸産地の活性化,特産物,加工品等の振興,農産物のブランド化や都市と農村との交流などを積極的に推進してまいる所存であります。 また,林業や漁業についても,生産基盤の整備,経営体質の強化,流通加工体制の充実などに取り組んでまいりたいと思います。 次に,「豊かな心と創造性をはぐくむ教育文文化市づくり」についてでありますが,自由時間の増大や経済的なゆとりが生まれてくる中で,人々は今後ますます精神的な豊かさを求めるようになると思われ,質の高い文化の振興と多様なニーズに応じた学習が可能な生涯学習基盤の整備が必要となっております。そのため西川イベントカルチャープラザ(仮称)の建設など,施設整備を引き続き進めるほか,生涯学習講座の充実や相談体制の整備を図るとともに,古代吉備文化を初めとした市民共有の文化的遺産の保護,保存にも力を入れていく所存であります。また,ことし9月下旬にオープンする予定の岡山シンフォニーホールの開館記念事業は,我が国有数の設備を備えた音楽と芸術の殿堂にふさわしい意義深いものとなるよう工夫いたしますとともに,このホールが,市民の芸術鑑賞と文化活動の中心施設として,21世紀にふさわしい岡山の文化を育て,発信する拠点となるよう計画してまいりたいと存じます。 さて,教育については,近年の社会の急速な変化の中で,さまざまな問題が生じております。私は厳し過ぎる校則や詰め込み教育と言われる現行の教育を見直し,一人一人の個性と可能性を生かす教育を進めてまいりたいと思います。そのため個々の児童・生徒の悩みや苦しみを相談できる体制の充実を図るとともに,個性豊かな人材を育成する教育内容の充実,心身に障害を持つ児童・生徒に対する個人個人の特性に応じた温かな心の通い合う教育環境の一層の充実に努めるとともに,学校規模の適正化や教育施設の整備にさらに取り組んでまいります。 今日,余暇時間の増加や家族との触れ合い,健康増進への強い欲求からスポーツ,レクリエーション活動への市民の関心が極めて高くなっております。そのため市民が気軽に利用できるスポーツ施設やレクリエーションの場の整備,指導者の育成など,健康で喜びにあふれた生活を享受できる環境づくりに努めてまいる所存であります。今年度末に完成する予定の日応寺自然の森(仮称)は,緑豊かな自然の中で,子供からお年寄りまで,幅広い市民が家族や仲間とともに自然体験をしながら学び,また各種のスポーツ,レクリエーション活動を楽しむことのできる場として,市民の皆様に愛され親しまれることを念願している次第であります。 次に,「緑豊かで安全な快適環境都市づくり」であります。 人間が人間らしく生きるためには,安全で快適な生活環境の確保は不可欠であり,特に身近な生活道路や下水道の整備は市民要望が極めて強いものであることを選挙を通じて実感してまいりました。岡山市の下水道事業はこれまでも積極的に推進してきておりますが,それでもなお全国平均をかなり下回っており,今後さらに積極的な投資が必要であります。平成3年度中には,西大寺並びに旭東地区の一部で下水処理を開始いたしますが,今後とも児島湖流域下水道関連処理区,岡東処理区などの下水道事業や農業集落排水事業に積極的に取り組み,周辺地域をも含めた下水処理区域の早期拡大を図ってまいります。 豊かな緑は,ゆとりと潤いに満ちた快適な生活環境を創造する上で欠くことのできない要素であります。本市は周辺部の緑豊かな丘陵地と旭川,吉井川,児島湖など魅力に富んだ水辺空間を擁しております。このような恵まれた自然を生かし,都市と自然が調和した快適な都市空間の形成に努めるとともに,浦安総合公園,高松城址公園などを初めとする各種の公園緑地の整備,街路の緑化など,緑豊かな潤いのあるまちづくりを積極的に推進してまいります。 さて,今,地球環境問題が世界の注目を集めております。この問題は,現在を生きている私たちだけでなく,地球上のあらゆる生き物,そして私たちの子孫の生活に深くかかわった問題であり,私たちがこれまで恩恵を受けてきた地球の自然を子子孫孫に確実に引き継いでいくことが私たちの何にも増して重要な責務であります。そして,このかけがえのない地球環境を守るために一人一人が何ができるか真剣に考え,取り組んでいくことが大切であると思います。 地球環境問題に対する市民の理解を深め,市民とともに環境を守る行政を進めるため,市民への啓発活動を積極的に行うとともに,リサイクル運動を進め,ごみの減量化,資源化対策などを強力に推進することによって,行政,市民,企業が一体となって地球環境にやさしいまちづくりに取り組んでまいります。また,増加,多様化する廃棄物の適正処理のため,当新田新焼却場の建設など施設の新設,整備充実に努めるとともに,最終処分地の確保にも最大限の努力をしてまいります。 児島湖やその流域河川は,水質汚濁が著しく進んでおりますが,その主な原因となっている生活排水対策を積極的,効果的に推進するため,生活排水対策推進計画を策定し,市民の皆様の御理解と御協力をいただきながら,下水道の整備や合併処理浄化槽の設置など地域の特性に応じた施策を計画的に実施してまいります。さらには,児島湖及びその流域の環境を総合的に保全し,市民が憩えるような水辺環境づくりを県,流域市町村と一体となって進めてまいる所存であります。あわせて生活基盤施設である上水道について,清浄で安定した水源の確保,未給水地の解消など,市民皆水道,さらにはおいしい水を安定して供給できるゆとりのある水道の実現に向けて積極的な取り組みをしてまいります。 昨年,台風19号により大きな災害が発生しましたことは記憶に新しいところでありますが,これを貴重な教訓に総合的な治山治水対策を一層推進するとともに,社会経済環境の変化に伴い複雑多様化,大規模化している災害に対する都市防災体制の確立を期してまいります。 また,火災を初め各種災害を未然に防止し,軽減するため,長期的観点から総合的な防災対策を確立するとともに,消防署,出張所の適正配置や資機材の整備,救急救助体制の強化など,消防,救急体制の充実強化を図ってまいりたいと考えております。 次に,「健康であたたかい長寿・福祉都市づくり」でありますが,高齢化が一層進む中で,高齢者がその知識や経験を社会に生かして,健康で生きがいのある生活を営むことができる,豊かで成熟した長寿社会づくりに努めなければなりません。そのため健康な高齢者については仕事や市民活動に参加する機会の拡充を図るとともに,援護を必要とする高齢者が安心して暮らせるようデーサービス,ショートステイの一層の充実や家庭奉仕員の増員など,在宅福祉の拡充,特別養護老人ホームや養護老人ホームなどの福祉施設の整備など,きめ細かい福祉施策を鋭意推進してまいります。 一方,障害者が可能な限り自立し,地域社会の一員として自信と希望を持って安心して暮らすことができる温かい福祉のまちづくりを目指して,障害者に対する正しい理解と協力を進めるための啓発や各種の交流活動の推進,地域ボランティアの育成や地域福祉活動の促進,保健,医療の充実,民間企業における障害者雇用の促進啓発や福祉的就労の場の整備など,障害者の完全参加と平等の実現に取り組む決意であります。 また,昨年着工した市民の福祉,保健,生涯学習の総合的な拠点施設となる岡山ふれあいセンターについて,平成5年春完成を目途に建設を推進するほか,西大寺並びに市内北,南,西の4カ所に地域ふれあいセンターを建設し,これらと既存の関連施設や関係団体とのネットワーク化により,福祉,保健,医療の総合的なシステムづくりを目指してまいります。 また,豊かな人生を送るためには生涯健康であることが何よりも大切であります。市民に良質で適切な医療を効果的に提供するため,市民病院の増築並びにせのお病院の移転新築計画を引き続き推進する一方,予防医療の重要性にかんがみ,健康増進や各種の検診,健康診査の内容の充実に努めてまいりたいと思います。さらに,地域に密着したきめ細かな対人保健サービスなどを総合的かつ効果的に実施し,市民の健康の保持増進と公衆衛生の向上を図るため,保健所政令市指定に向けて,市民皆様の御意見もお聞きしながら強力に推進してまいります。 次に,同和対策の推進についてでありますが,同和問題の早急な解決は行政の責務であるとともに国民的課題であるとの基本認識に立って,市政の重要施策として位置づけ,関係諸施策の総合的効果を上げるよう推進しているところであります。地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律も平成3年度末で期限切れを迎えることとなりますが,差別のない明るい社会の一日も早い実現のため,法期限内に物的残事業の完了に努めるとともに,市民の人権意識の高揚など,同和問題解決のための取り組みに最善を尽くす所存であります。 女性は,家庭や地域において重要な役割を果たすとともに,近年社会への参加も著しく進んでおります。男女がお互いを認め合い,ともに個性と能力が発揮できる社会を築くため,西暦2000年へ向けて男女共同社会を目指す岡山市行動計画に基づき,男女平等意識の醸成,女性の社会活動や政策,方針決定への参加促進,保育の充実や育児休業制度の普及など,働きやすい条件づくりや母性の保護,家庭生活の安全など,幅広い分野にわたって施策を総合的,計画的に推進してまいりたいと考えております。 冒頭に申し上げましたとおり21世紀まであと10年。21世紀がいかなる時代になろうとも,ゆとりと潤いに満ち,人間が人間らしく生きることができる都市づくり,生活の豊かさと産業の発展が調和した計画的な都市づくりを進めるためには,行政だけではなく,そこに住み,働く人々全体が,その英知,発想,エネルギーを結集して取り組まなければなりません。 まちづくりの基本となるのは市民の主体的な活動と地域の連帯であります。市民主体のまちづくりを推進するため,市民の多様で自主的な活動を促し,これを支援するとともに市政運営のあらゆる場面に市民参加を一層充実させる一方,職員には,市政推進の担い手としての自覚と,行政と市民との信頼関係を深める努力を促し,また私自身,みずからを厳しく律し,若輩かつ浅学非才の身ではありますが,市民福祉の向上と,本市のますますの発展のために粉骨砕身,全力投球してまいる決意であります。 以上就任後の初議会に当たりまして私の所信の一端を申し述べさしていただきました。 市議会並びに市民の皆様方の御理解と御協力を賜りますよう心からお願い申し上げる次第であります。(拍手) ○議長(妹尾達道君) ただいまの所信表明に対する質疑は,日程第5の案件とあわせて後日お願いいたしたいと思いますので,御了承願っておきます。    ──────〇────── △日程第2 平成2年決第1号~平成2年決第24号    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 日程第2に入ります。 日程第2は平成2年決第1号平成元年度岡山市一般会計歳入歳出決算について以下24件の決算についてであります。 これらの決算につきましては,昨年9月定例市議会において一般会計決算審査特別委員会,特別会計決算審査特別委員会及び企業会計決算審査特別委員会に付託し,閉会中にそれぞれ御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。 まず,一般会計決算審査特別委員長の報告を求めます。 崎本君。   〔4番崎本敏子君登壇,拍手〕 ◆4番(崎本敏子君) 一般会計決算審査特別委員会の審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本決算委員会につきましては,9回にわたり委員会を開催し,慎重に審査いたしました結果,歳入では,第2款地方譲与税のうち,第1校第1目消費譲与税,第3款利子割交付金,第6款国有提供施設等所在市町村助成交付金,第12款使用料及び手数料のうち,自転車等駐車場使用料,国民宿舎使用料,道路占用料,し尿処理手数料,ごみその他処理手数料,一般廃棄物取扱業許可手数料,第13款国庫支出金のうち,市街地再開発事業費補助金中,表町一丁目地区市街地再開発事業補助金,第14款県支出金のうち,市街地再開発事業費補助金中,表町一丁目地区市街地再開発事業費補助金,芸術音楽ホール(仮称)建設事業費補助金,自衛官募集事務費委託金,第16款寄附金のうち,芸術音楽ホール(仮称)建設事業費寄附金,スポーツ・文化振興寄附金,第17款繰入金のうち,スポーツ・文化振興基金繰入金,第19款諸収入のうち,吉井川水源地域対策基金貸付金元金回収,第20款市債のうち,吉井川広域水道企業団水源開発出資金充当,街路事業費充当中,岡山駅南土地区画整理事業,芸術音楽ホール(仮称)建設事業費充当,岡山県道路公社出資金充当。 歳出では,第2款総務費のうち,岡山福山間吉備線延長期成同盟会負担金,吉井川水源地域対策基金負担金,吉井川水源地域対策基金貸付金,チボリ・ジャパン社出資金繰越明許費,自衛官募集事務費,第4款衛生費のうち,吉井川広域水道企業団運営費等負担金,吉井川広域水道水源開発等出資金,第8款土木費のうち,岡山駅南土地区画整理事業関連経費,表町一丁目地区市街地再開発事業関連経費及び岡山県道路公社出資金,芸術音楽ホール(仮称)建設費本年度支出額,第10款教育費のうち,芳泉小学校ひばり分校校舎新築工事費,スポーツ・文化振興財団出資金について,一部の委員から,消費税の導入やマル優廃止にかかわるものであること,駅南土地区画整理事業等の事業は今のやり方では市勢の振興,活性化につながらないことなどの理由で認定できない旨の意思表示がありましたが,採決の結果,賛成多数で認定すべきものと決定いたしました。 また,一部委員から,本決算は消費税が導入されてはいるものの,国においても見直しの論議がなされている現在の状況を考慮し,今後見直しがなされることを期待し,本決算は認める旨の発言があったことをつけ加えておきます。 それでは以下本特別委員会の審査の経過につきまして御報告いたします。 審査の冒頭,財政局長から平成元年度の一般会計の収支状況について,次のような説明があったのであります。 平成元年度は,市制施行100周年という節目の年として,さまざまな記念事業を初め,新たな100年に向けての飛躍のための年度であった。 歳入面においては,財源の根幹となる市税において,好景気を反映してほぼ全業種にわたり税収が堅調に推移し,また,土地評価額の負担調整及び家屋の新増築が比較的順調であったこと等により,税収として,前年度比5.3%の伸びがあり,また歳出面では,行財政の合理化などの努力によって,指標となる普通会計において経常収支比率68.9%,公債費比率12.1%と大宗において健全な財政構造を保持することができた。 こうした中で,一般会計の歳入総額は1,516億3,360万円余で,予算計上額の99.1%に当たる収入を見,一方,歳出総額は1,453億7,376万円余で,予算計上額の95.0%が執行済みとなっている。 したがって,歳入歳出差し引き62億5,983万円余の残額となるが,予算繰り越しに対する財源として29億3,363万円余が含まれているので,これを差し引いた実質収支は33億2,620万円余の黒字となる。このうち16億7,000万円を財政調整基金へ積み立てて,16億5,620万円余を翌年度へ繰り越しているとのことであったのであります。 次に審査を通じて,各委員から出されました指摘,意見,要望の主なものについて報告いたします。 まず,歳入についてであります。 この歳入につきましては,毎回決算委員会で指摘のあります収入未済額についてであります。市税について見ますと,調定額に対する収納率は,現年度分98.1%,滞納繰越分31.9%,合計で94.8%となり,これは前年度に比べると,現年度分が0.1ポイント,滞納繰越分が5.5ポイント,合計で0.5ポイント向上しており,徴収努力が認められるものの,収入未済額は40億4,700万円余と巨額なものであります。 その他,収入未済額が前年に比べ増大しているものとして,保育所措置費負担金の13.2%増,公営住宅使用料19.6%増,高齢者住宅整備資金貸付金元利収入11.0%の増となっており,今後一層の収納率の向上と収入未済額の解消が望まれるのであります。 委員から,税の負担は公平でなければならない,市民のとして当然支払うべきものについては支払うべきであり,また市としては徴収に努力すべきである。にもかかわらず毎年未済額が多く,不納欠損額が計上されていることに対し当局は一体どのような対策を講じているのかとの質問があったのであります。 これに対し当局から,市税の徴収については,昭和63年6月に収納率向上対策協議会を設置し,収納率の向上に努めている。具体的には収税課内で毎月係長会議を開き,滞納整理の徹底を図るとともに,新規滞納の発生を防止するため,夜間電話,日曜日の現地調査を行うなど,早期完結に向けて努力しているところである。 また,他の負担金や使用料の未済額の多い部署においても督促状,催告状の送付を初め,電話による督促や日曜日の家庭訪問を行う。また,悪質な滞納者には法的措置を講ずるなど,徴収率100%に向け,根気よく努力しているとの答弁があったのであります。 次は歳出について,款別に御報告いたします。 総務費では,町内会に対する報償金についてであります。 本決算によりますと,1,454の町内会に対し市からさまざまな配布物を各戸に配達していただくために5,550万円余の報償金が支払われておりますが,委員から,各戸への配布物は年々ふえ,また配布回数も多くなってきている。各町内会では,その配布にてんてこ舞をしている状況である。町内会というのはいろいろな意味で岡山市政を底辺で支えている。そのようなことを考慮すると,現在の報償金は低額ではないか。もっと上げてはどうかとの指摘に対し,当局から,確かに広報紙に限らず,お知らせの類が多くなり,町内会の手を煩わすことが多くなってきている。報償金については,これまでの経過を踏まえ若干の上積みはしてきているが,今後検討していきたいとの答弁があったのであります。 次は,民生費について,私立保育園建設事業費補助金についてであります。 現在,公立保育園の建設に当たっては,国,県の補助を得て行っており,今現在残る6つの木造園舎を今後毎年1カ所の割りで改築していく計画であります。1園約2億円程度の建設費となっておりますが,民間が経営する保育園の建設費補助金は国,県合わせ平成元年度の決算を見ますと,わずか4,300万円余となっております。 委員から,民間のいわゆる私立保育園に対する建設助成が非常に少ない。民間保育園の中には老朽化した木造園舎もあり,また経営も非常に苦しいところもある。公私の別はあっても措置する子供はともに市民の子供たちであるので,ぜひ助成額を引き上げ,公私の格差をなくする努力をすべきであるとの指摘があり,当局から,指摘の点については理解できる。民間の保育園からも建設費の助成についての要望が強いことも知っている。しかし,国の基準単価が現状の建設費に比べて相当の差があり,市からの持ち出し分が多いという実情である。当局としては,現在の助成が決して十分なものとは考えていないので,今後民間保育園に少しでも負担のかからない方法を検討していきたいとの答弁があったのであります。 次は,衛生費についてであります。 現在,健康診査については基本健康診査を初め,胃がん検診,子宮がん検診,乳がん検診,肺がん検診を行っております。しかし,平成元年度において,その受診率は,国の目標値と比べると基本健康診査の受診率が目標値50%に対して24.1%,胃がん検診と子宮がん検診の受診率が目標値30%に対してそれぞれ21.2%と14.0%などとなっており,国の目標値を下回っている状況となっております。 委員から,受診率のアップの取り組みについて質問があり,あわせて受診率のアップの方策として9月,10月の受診期間を延長して,例えば8月から実施してはどうかとの意見が出され,当局から,受診率のアップについては,はがきによる通知や愛育委員会の協力をいただき個別に受診勧奨したり,その時々においてPRをしている。また,期間の延長による受診率向上策は,期間を延ばしたことでかえって受診への踏ん切りがつかず,受診率が落ちてしまったという他都市の例や,9月と10月では10月に集中しているという実態が示され,今後受診率向上に当たっては内部的にさらに検討していきたいとの答弁があったのであります。 また,2点目として委員から,岡山市は肺がんの死亡率が他の地域に比べて高いという統計が出ているが,肺がん検診の受診率向上策はどのように考えているかとの質問があり,当局から,肺がん検診は昭和63年度から実施しており,その受診率は昭和63年度が46.1%,平成元年度が46.9%となっている。肺がん検診は,これまでの結核予防法に基づく間接撮影と抱き合わせという形で取り組んでいる。集団検診を基本としているが,市内の個別の医療機関でも受けられるようにして受診機会の増大を図っている。肺がんは進行が早いということなので今後も肺がん検診の受診について広く市民に呼びかけていきたいとの答弁があったのであります。 次は土木費の道路占用料についてであります。 電柱などの設置で市道の占用許可をNTTや中国電力に与えておりますが,これら電柱が交通の支障となっている場合がかなり見受けられます。このことに対し委員から,当局は道路占用している場所がどのような状態かを把握しているのか。また,交通安全対策上も非常に問題があると思うがどのような対策をとっているのかとの質問が出され,これに対して当局から,道路占用の場所については,許可申請を中国電力やNTTの方から提出してもらい,それに基づき職員が現地に見に行き,許可を行っている。しかし,その後の道路事情の変化等もあるので,設置場所が的確な場所であるということは必ずしも断言はできない。対策については,合同パトロール等で指摘した箇所については,会社側に移転してもらっているし,地元の方などから具体的に場所を指摘されれば,我々の方から移転を要請しているとの答弁があったのであります。これに対し委員から,苦情が出てから会社側に移転を要請するのでなく,市が積極的に実態調査を行い,交通に支障がある箇所については順次改善を図るようにとの意見が出されたのであります。 以上款別に整理をして御報告をいたしましたが,本決算委員会の審査過程におきまして出されました多くの意見,要望,指摘につきましては当局において速やかに検討され,今後積極的に改善,善処されるよう強く要望し,本決算委員会の報告を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(妹尾達道君) 次に,特別会計決算審査特別委員長の報告を求めます。 吉田君。   〔29番吉田政司君登壇,拍手〕 ◆29番(吉田政司君) 特別会計決算審査特別委員会の審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,決第2号平成元年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について以下20件の特別会計決算についてであります。 これらの案件につきましては,付託以来5日間にわたり委員会を開催し,慎重に審査いたしました結果,決第4号平成元年度岡山市中央卸売市場費特別会計歳入歳出決算については,採決の結果,賛成多数で,その他の案件については全会一致をもって認定すべきものであると決定いたしました。 以下特別委員会の審査の過程で議論となった主なものについて御報告いたします。 まず,決第4号岡山市中央卸売市場費特別会計についてであります。 本決算の主な内容としましては,歳入においては市場使用料6億7,832万円余,一般会計繰入金12億7,144万円余,諸収入の2億3,028万円余,雑入1億4,816万円余となっており,歳出においては管理費の9億2,802万円余,施設整備費の2億3,384万円余,公債費10億2,457万円余であります。 ここで毎年の決算委員会で問題となります市場施設使用料等の未収金についてでありますが,決算時点では526万円余であったものが出納閉鎖後の収納もあり,現在371万円余となっているとのことであります。 こういう状況を踏まえ,委員からも市場施設使用料に限らず,電力料金や水道料金まで滞納している業者もあり,これらについては全く納得できない。滞納状況を十分に把握し,退去命令等の法的手段に訴えてでも強力な方法で対処せよとの強い指摘がありました。 これに対し当局から,現在の滞納業者のうち3社が倒産しており,滞納整理の状況は厳しいが,あらゆる手段を検討する中で業務条例の監督処分の適用を前提に,完納に向けて努力していきたいとの答弁がありました。 次に,決第11号岡山市営住宅新築資金等貸付事業費特別会計についてであります。 本決算は,歳入合計4億7,906万円余,歳出合計11億7,629万円余,差し引き6億9,722万円余の歳入不足となり,これに翌年度繰越額の384万円を合わせた合計不足額7億106万円余を翌年度歳入繰上充用金として会計上処理しております。 この会計において毎年問題となっております貸付金の未実行分に係る処理方法についてでありますが,委員から未償還分のうち分割償還している件数が多いが,状況からすると完納まで長期を要するものがあり,滞納者との協議の中で当局の基本姿勢はどこに置いているかとの質問があったのに対し,当局から滞納整理に当たっては,その家庭,本人の生活状況等を十分に把握して個々に折衝する中で毎年の見直しをし,できるだけ早期に完納するよう指導し,今後なお一層徴収努力をしていきたいとの答弁がありました。 次に,決第15号岡山市財産区費特別会計についてであります。 この会計の中で,郡財産区費の説明中,財産区財産を処分して得た現金をその財産区の町内会が行う事業の事業費補助金として一般会計に繰り出した上支出し,当該町内会は補助金を原資とする事業で取得した土地を個人名で登記しているとの説明があり,これに対し委員から,個人名義による登記について,たとえ町内会の総意を得ているとしても将来的に相続等が発生したら問題になるおそれがあり,処理方法としてはまずいのではないかとの指摘がありました。 これに対し当局から,現行法制下では町内会名義での登記はできないが,指摘のとおり個人名義にしていると将来的に問題が起こる可能性があるので,財産区財源による補助金の交付については交付基準及び事務処理方針を含む規程の整備を早急に確立し,これに基づいて指導したいとの答弁がありました。 次に,決第12号岡山市葬祭事業費特別会計についてであります。 委員から,霊柩車等の備品購入のために耐久年数を考えて毎年積み立てている葬祭事業備品購入基金積立金について,翌年度繰越金が100万円余もあるにもかかわらず,この積立金50万円余を全額積み立てずに37万円余もの不用額を出しているが,積立金の予定額50万円は将来の備品購入の必要を考えての予定額であったはずであり,このような会計処理は積立金としての性格に反するのではないかとの指摘がありました。 これに対し当局から,この会計は現在は黒字だが,事業の経営内容は非常に厳しく,できるだけ多くの繰越金を出して今後の事業運営を円滑にしたいためにこのような会計処理をしたが,委員指摘の趣旨を踏まえて,備品購入時に困ることのないように今後のこの積立金の内容を十分検討しながら会計処理していきたいとの答弁がありました。 以上特別会計決算審査特別委員会の審査の経過並びに結果について御報告いたしましたが,この際当局におかれましては審査の過程で各委員から出された意見,要望,指摘について十分検討され,今後の市政に反映されるよう強く要望して報告を終わります。(拍手) ○議長(妹尾達道君) 次に,企業会計決算審査特別委員長の報告を求めます。 宮武君。   〔8番宮武博君登壇,拍手〕 ◆8番(宮武博君) 企業会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました案件は,決第22号平成元年度岡山市民病院事業会計決算について,決第23号平成元年度岡山市水道事業会計決算について及び決第24号平成元年度岡山市工業用水道事業会計決算についてであります。 これらの審査に当たりましては,当局からの説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,決第23号平成元年度岡山市水道事業会計決算については賛成多数で,その他につきましては全会一致をもっていずれも認定すべきものと決定いたしました。 次に,審査の過程で出ました質問,意見の主な点につきまして御報告いたします。 まず,決第22号平成元年度岡山市民病院事業会計決算についてであります。 平成元年度の病院事業会計決算は,一連の医療,保険制度改革の中医療費抑制策が進められており,さらに給与改定や材料費の値上がりなどにより経営が一層圧迫され,各病院とも大幅な赤字を余儀なくされております。 病院別に見ますと,市民病院においては1億3,705万円余,吉備病院では6,477万円余, せお病院では7,972万円余といずれも前年度を上回る純損失を計上しており,病院事業全体では2億8,155万円余の当年度純損失を計上する結果となっております。 以上の状況を踏まえ委員から,経営環境は極めて厳しいものになっているが,これにより医療サービスの低下を招くようなことはないのかとの質問があり,当局からサービスの改善については,給食では夕食時間をずらしたり,食器,献立の改善を行っている。診療面では赤字の要因を分析し,診療機能の弱いところについてはスタッフの強化を図り,忙しい科については人員配置を重点的に行うなどして対応している。また,設備面においては,可能な範囲で施設,設備の改善を行っている。あわせて職員全体によるソフト面でのサービス改善にも努めていきたいとの答弁がありました。 続いて,他都市類似市立病院16病院の経営分析表によると,市民病院は患者1人当たりの診療収入が他の病院に比べて低いが,原因は何かとの質問に対し,当局から総合病院でありながら内科の占める割合が入院患者の50%以上と異常に高いことに問題がある。平成3年4月からは高齢化社会やストレス社会環境の中で診療需要が増大している神経内科,精神科を新たに開設するなど,経営の安定化に向けて努力するとともに,外科系各科の充実にも努めるとの答弁がありました。 このほか,昭和37年以前の退職者に係る共済年金原資への追加費用の拠出については経営環境を圧迫する要因になっているので,制度の改正へ向けて自治体病院だけでなく,地方6団体等にも輪を広げて運動すべきだなどの意見がありました。 いずれにしても,自治体病院を取り巻く環境には非常に厳しいものがあります。市民の健康と生命を守り,いつでも,どこでも,だれにでもよりよい医療を提供するという自治体病院の使命達成のために,病院経営の健全化を目指し一層の努力をいただきますようお願いいたしておきます。 続いて,決第23号平成元年度岡山市水道事業会計決算並びに決第24号平成元年度岡山市工業用水道事業会計決算についてであります。 水道事業については,前年度に引き続き10億6,252万円余の黒字決算に,また,工業用水道事業についても同じく3,793万円余の黒字決算となっております。 しかし,これらの事業についての経営環境は将来にわたり非常に厳しいものが予想されておりますので,今後とも公営企業法の原則に基づき,経営の合理化,効率化を図り,清浄な水の安定供給に努力するよう要望しておきます。 以上をもちまして企業会計決算審査特別委員会の報告を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(妹尾達道君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(妹尾達道君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 日程第2の案件中,平成2年決第1号平成元年度岡山市一般会計歳入歳出決算について及び平成2年決第23号平成元年度岡山市水道事業会計決算についてを他の決算と分離して採決いたします。 まず,平成2年決第1号平成元年度岡山市一般会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は認定であります。 委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(妹尾達道君) 起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,平成2年決第23号平成元年度岡山市水道事業会計決算についてを起立により採決いたします。 本件に対する委員長報告は認定であります。 委員長報告のとおり決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 ○議長(妹尾達道君) 起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。 次に,ただいま議決をいたしました平成2年決第1号及び平成2年決第23号を除く他の決算について一括採決いたします。 これらの決算については委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。    ──────〇────── △日程第3 報第3号~報第6号    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 日程第3に入ります。 日程第3は報第3号専決処分の報告について以下4件の報告についてであります。 これを一括上程し,市長の説明を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) ただいま御上程になりました報告について御説明申し上げます。 まず,報第3号は,住宅新築資金及び宅地取得資金の返済債務等について行った支払い命令に対し,借受人の相続人から異議の申し立てがあったため,民事訴訟法の規定に基づき,訴訟手続により当該債務等の履行を請求することを決定したものであります。 次に,報第4号は,岡山市第3事業所事務所新築その他工事について,近接する他工事との工程調整に日時を要したため,工期を延期したものであり,報第5号は,岡山市立操南中学校屋内体操場新築工事につい,校内グラウンド拡張工事及び進入路工事の施工調整のため,工期を延期したものであり,また,報第6号は,高松田中地区排水対策施設(排水機)整備工事について,建設省との施工区分を変更したため,契約金額を減額するに当たり専決処分をしたものであります。 何とぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(妹尾達道君) 以上で日程第3の報告を終わります。    ──────〇────── △日程第4 甲第3号議案    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 日程第4に入ります。 日程第4は甲第3号議案平成2年度岡山市一般会計補正予算(第7号)についてであります。 これを上程して,市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) ただいま御上程になりました議案について御説明申し上げます。 甲第3号議案の一般会計補正予算についてでありますが,岡山市立可知小学校校舎増築工事につきまして,既存校舎の解体撤去に伴う校舎等の仮設工事及びくい打設工事に日時を要し,年度内完工が見込めないため,繰越明許の措置を講じようとするものであります。 なお,これらの工事につきましては,早急に契約変更が必要となりますので,他の議案と分離して御審議の上,御議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(妹尾達道君) 以上で提案理由の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 別に質疑もないようですから質疑を終わります。 つきましては,日程第4の案件はお配りをいたしております付託案件表のとおり,所管の文教委員会に付託いたします。 ○議長(妹尾達道君) 委員会審査のため,しばらく休憩いたします。    午前11時20分休憩    ~~~~~~~~~~~~~    午前11時45分開議 ○議長(妹尾達道君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 ただいまの休憩中に開かれました文教委員会における審査の経過及び結果について文教委員長の報告を求めます。 垣下君。   〔22番垣下文正君登壇,拍手〕 ◆22番(垣下文正君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本委員会に付託されました案件は,甲第3号議案平成2年度岡山市一般会計補正予算(第7号)についてであります。 審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上甚だ簡単ですが,文教委員会の報告を終わります。(拍手) ○議長(妹尾達道君) 以上で委員長の報告は終わりました。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 別に質疑もないようですから質疑を終わり,討論に入ります。 討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 別に討論もないようですから討論を終わり,採決いたします。 甲第3号議案平成2年度岡山市一般会計補正予算(第7号)については,委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。    ──────〇────── △日程第5 甲第4号議案~甲第78号議案    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 日程第5に入ります。 日程第5は甲第4号議案平成3年度岡山市一般会計予算について以下75件の議案についてであります。 これを一括上程して,市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長安宅敬祐君登壇〕 ◎市長(安宅敬祐君) ただいま御上程になりました各議案について御説明申し上げます。 まず,甲第4号議案から甲第26号議案までの予算案についてであります。 平成3年度の予算編成につきましては,4月に統一地方選挙が行われますので,原則として骨格的予算といたしております。ただし,義務的経費,継続的経費及び市民生活にとって緊急を要するもの,本予算に計上すべき要素の強いものにつきましては,その所要経費を計上いたしております。その他の政策的経費,新規事業につきましては,6月定例市議会において補正予算として肉づけし,提案することといたしておりますのて,あらかじめ御理解を賜りたいと思う次第であります。 さて,予算編成の基本になります財政事情について若干申し述べたいと思います。 我が国経済の持続的な景気拡大に支えられ,税収は比較的好調に推移してまいりましたが,中東湾岸情勢の悪化などで景気鈍化への圧力が加わり,税収への影響も懸念されるところであります。また,国庫補助負担率の見直しについては,昭和61年度の水準に復元されるものの,本来の補助負担率までは復元されず,加えて平成3年度においては,実質的には交付税特別会計の返済とはいえ,地方交付税5,000億円の特別減額措置が決定されているところであります。 こうしたことからも,本市の財政運営は一段と厳しいものになることが予想され,時代のニーズに即応して行政の役割を見直すとともに,簡素にして効率的な行政の実現を図ることがさらに必要であります。このため,地方行財政の充実強化に向け国に対し強力に要請していくとともに,市自体といたしましても,各種施策について優先順位の厳しい選択,社会経済情勢の推移に対応した財政需要への財源の重点的配分など,行財政改革の推進と効率的な行財政運営を心がけてまいらなければならないと痛感いたしている次第であります。 次に,具体的な予算の内容でありますが,その規模は,一般会計1,475億2,100万円余,特別会計771億9,400万円余及び事業会計256億7,500万円余であり,総額で2,503億9,100万円余となっております。 まず,新年度の歳入のうち一般財源についてでありますが,一般財源の大宗を占める市税収入につきましては,現在の経済情勢から見て多くの伸びを期待できない状況にあり,経済動向,過去の実績などを勘案して,対前年度5.4%の伸びを見込み,総額で912億円余を予定いたしておりますが,当初予算におきましては,そのうち808億3,900万円余を計上いたしております。 一方,地方譲与税としまして,消費譲与税26億7,100万円を計上いたしているほか,利子割交付金35億7,000万円及び地方交付税につきましては,普通交付税,特別交付税合わせて70億円の概算計上を行っております。 さらに,市債調整基金25億円,公共施設等整備基金10億5,000万円,一般廃棄物処理施設整備基金4億5,000万円の取り崩しを計画いたしております。 その他の収入につきましては,国の施策,本年度の収入実績,歳出との関連などを勘案し,現時点で見込み得る額を計上いたしております。 次に,予算案の主な内容について御説明申し上げます。 まず,一般会計についてでありますが,議会及び総務関係では,市議会の運営費,総務管理,徴税,戸籍住民基本台帳,選挙など一般行政経費を中心に,県議会議員及び市議会議員選挙費,国際交流事業費など議会費,総務費合わせて155億9,200万円余を計上いたしております。 民生関係では,高齢者,児童,心身障害者などの社会的,経済的に弱い立場にある人々が幸せに暮らすことができるよう,福祉諸施策を推進するとともに,市民の相互の扶助と地域連帯に根差した市民福祉の充実に努めることとし,身体障害者福祉,同和対策,高齢者福祉,児童福祉,生活保護などを中心に353億3,100万円余を計上いたしております。 衛生関係では,市民の保健衛生及び環境衛生行政全般にわたるものを中心に,保健事業,減量化・資源化対策事業の推進等ごみ,し尿の処理に要する経費,さらに新規として大腸がん検診事業費など総額で184億5,200万円余を計上いたしております。 労働関係では,失業対策事業及び勤労者福祉対策経費を中心に8億9,000万円余を計上いたしております。 農林水産業関係では,農林水産業の振興と育成,土地改良事業などの農業生産基盤整備などに要する経費を中心に総額71億2,000万円余を計上いたしております。 商工関係では,商業,工業の育成振興及び近代化・高度化対策,中小企業金融対策,観光基盤整備及び観光誘致,宣伝普及などに要する経費を中心に総額54億3,000万円余を計上いたしております。 土木関係では,市民生活に直結する都市基盤整備のための道路,街路,橋梁の新設改良及び維持補修,土地区画整理事業,市街地再開発事業,公園緑地の整備及び管理,公営住宅の建設及び維持管理,さらに平成3年9月23日オープン予定の岡山シンフォニーホール管理運営及び開館記念事業に要する経費を中心に262億7,200万円余を計上いたしております。 消防関係では,常備消防及び消防団の運営,消防車両整備,岡南分署の増築など,消防施設の充実強化を図り,市民の生命,財産の安全確保と救急業務に要する経費及び御津町消防事務受託経費など43億1,300万円余を計上いたしております。 教育関係では,学校教育,社会教育,保健体育の充実などに要する経費を中心に,小・中学校校舎等の施設整備,教育用コンピューターの整備,児童・生徒の健全化対策,スポーツ,文化の振興など総額189億9,400万円余を計上いたしております。 なお,小・中学校校舎等の施設整備につきましては,継続に係るもののみを計上いたしております。 次に,継続費,債務負担行為,地方債,一時借入金,歳出予算の流用についても事業計画等の予定に伴い,所要の措置を講じようとするものであります。 続きまして,特別会計でありますが,まず,下水道費では,公共下水道の施設整備として,児島湖流域関連処理区,岡東処理区を中心とした管渠,ポンプ場及び処理場の整備,また,都市下水路,農業集落排水施設の整備などを予定しており,総額で157億3,800万円余を計上いたしております。 次に,国民健康保険費につきましては,一般加入者の医療費の伸びを1人当たり5.7%と見込み,これに対応する保険料として前年度と同程度の負担をお願いすることとし,保険給付費,運営費など総額で246億1,300万円余を計上いたしております。 次に,公共用地取得事業費につきましては,本市の重要路線である下石井・駅西線の土地購入費など公共用地の先行取得費を中心に総額10億9,400万円余を計上いたしております。 また,老人保健医療費につきましては,老人保健法により国の機関委任事務として医療給付事業を実施しており,医療給付費など総額320億7,900万円を計上いたしております。 その他の特別会計につきましては,経常経費,事業費,公債費などについて所要の措置を講じるものであります。 続きまして,事業会計でありますが,まず,病院事業会計につきましては,収益勘定におきまして,業務の予定量として入院及び外来患者の1日平均人数をそれぞれ487人及び1,047人と見込み,それに要する業務運営費として63億3,600万円余を計上いたしております。 また,資本勘定では,市民病院増改築費及び医療機器購入費などの建設改良費と企業債償還金で総額17億7,800万円余を計上いたしております。 次に,水道事業会計でありますが,業務の目標として,給水戸数22万2,343戸,年間総配水量1億194万7,000立方メートルを予定し,この事業の運営費として収益勘定に99億2,900万円余を計上いたしております。 また,資本勘定では,第7回拡張事業費など水道施設の拡充整備費としての建設改良費64億7,100万円余及び企業債償還金7億7,300万円余など総額72億5,000万円余を計上いたしております。 最後に,工業用水道事業につきましては,業務の目標を給水事業所数8事業所,年間総配水量1,714万9,000立方メートルと予定し,この事業の運営費として,収益勘定に3億2,800万円余を,資本勘定に他会計長期借入金償還金など5,000万円余を計上いたしております。 次に,甲第27号議案から甲第47号議案までは,いずれも条例の制定または改正についてであります。 まず,甲第27号議案は,岡山市西大寺コミュニティーハウス等4コミュニティーハウスを設置するものであり,甲第28号議案は,公共事業の増加等に伴う執行体制の充実及び病院の医療体制の充実を図るため,職員定数を改めるものであり,次の甲第29号議案は,平成3年度が固定資産評価替えの基準年度であり,また,地方税法の改正が予定されていることから,固定資産税及び都市計画税の第1期の納期を例年どおり4月1日から同月30日までとすることが事務的に困難であるので,これを延期するものであり,また,甲第30号議案は,上道墓園造成分譲事業の完了に伴い,岡山市上道墓園費特別会計を廃止するものであります。 次に,甲第31号議案は,農業災害補償法第107条第3項に規定する農作物共済の危険段階別の掛金率に係る条文の規定を整備するものであり,甲第32号議案は,岡山市庄内保育園の位置を変更するものであり,次の甲第33号議案は,同一世帯において2人以上の児童が保育所に入所している場合の第3子以降の児童に係る保育料の額を基準額の4分の1に軽減するものであり,また,甲第34号議案は,災害救助法に基づく救助の基準に準じて,本市が行う災害救助の支出経費の額を改めるものであります。 次に,甲第35号議案は,国民健康保険料の法定軽減措置に係る減額基準額について,当該年度の被保険者均等割額及び世帯別平等割額をもとに算定することに改めるとともに,その他条文整備を行うものであり,甲第36号議案は,公営住宅法施行令の改正に伴い,本市市営住宅の入居資格,割り増し賃料の徴収等に係る収入基準額を改定するものであり,次の甲第37号議案は,総合病院岡山市立市民病院の診療科目に神経内科及び精神科を加えるものであり,また,甲第38号議案は,岡山市惣爪墓地を設置し,当該墓地の使用料の額を定めるものであります。 次に,甲第39号議案は,箕島公園を設置するものであり,甲第40号議案は,宿毛南遊園地等4児童遊園地を設置するものであり,次の甲第41号議案は,地域文化の向上を図るため,芸術鑑賞と文化活動の拠点として岡山シンフォニーホールを設置するものであり,また,甲第42号議案は,岡山市立御南小学校を新設し,岡山市立犬島小学校,岡山市立犬島中学校及び岡山市立犬島幼稚園を廃止し,並びに岡山市立豊幼稚園の位置を変更するものであります。 次に,甲第43号議案は,岡山市立芳田公民館を新設し,当該公民館の使用料の額を定めるとともに,岡山市立上南公民館津田分館及び岡山市立御南公民館芳田分館を廃止するものであり,甲第44号議案は,岡山市吉備路会館を新設するものであり,次の甲第45号議案は,緑豊かな自然の中で,自然観察,自然探求等の自然体験活動及びスポーツ,レクリエーション活動を行う施設として,岡山市日応寺自然の森を設置するものであり,また,甲第46号議案は,御津郡御津町と岡山市との間における消防事務の事務委託に関する規約に基づき,岡山市北消防署の管轄区域を変更するものであり,甲第47号議案は,消防団員の報酬額を引き上げるものであります。 次に,甲第48号議案は,岡山市郡字西松尾1830番10に接する地先公有水面埋め立てについて,松尾港港湾管理者の長からの諮問に対し同意の意見を述べるに当たり,市議会の議決を経ようとするものであり,甲第49号議案は,平成3年度に実施する農業共済事業における農作物共済水稲及び麦無事戻し金の交付に当たり,その交付額等を定めようとするものであります。 次に,甲第50号議案は,岡山市立東山中学校柔剣道場において,剣道部の練習中,過激な練習の結果,当該部員が負傷した事故について相手方と和解し及び損害賠償の額を定めるものであり,甲第51号議案は,市内松新町265番地の1先市道を通行していた自転車が,配水管の破裂による漏水のため生じた穴に落ちて転倒し,同車が破損し及び運転者が負傷した事故について相手方と和解し及び損害賠償の額を定めるものであり,また,甲第52号議案及び甲第53号議案は,一般廃棄物最終処分用地として,それぞれ東畦地区及び浅越地区の土地を買い入れるに当たり,市議会の議決を経ようとするものであります。 次に,甲第54号議案は,岡東浄化センター関連公共用地造成工事について,佐伯建設工業と2億3,690万円で,甲第55号議案は,岡山市立高田小学校屋内体操場新築工事について,土井建設と1億5,614万8,000円で,それぞれ工事請負契約を締結するに当たり,市議会の議決を経ようとするものであります。 次に,甲第56号議案から甲第59号議案までは,いずれも工事請負契約の一部変更についてであります。 まず,甲第56号議案は,芳田14号幹線(1工区)雨水管築造工事について,推進ルートと交差する旧水路基礎ぐいの撤去に日時を要したため,甲第57号議案は,当新田ポンプ場土木施設築造工事について,土質形状の変化による基礎工,土どめ工及び家屋防護工の変更協議に日時を要したため,次の甲第58号議案は,津島下水路(6工区)築造工事について,建設省施行岡山北バイパスの用地取得及び家屋補償が遅延したため,それぞれ工期を延期するに当たり,市議会の議決を経ようとするものであり,また,甲第59号議案は,西大寺幹線(3工区)汚水管埋設工事について,圧送部分の廃止及び立て坑形状の縮小により,契約金額を減額するとともに,推進ルート内の用地取得の遅延のため,工期を延期するに当たり,市議会の議決を経ようとするものであります。 次に,甲第60号議案から甲第78号議案までは,いずれも市道路線の認定,廃止または一部廃止についてであります。 以上をもちまして提案理由の説明を終わらせていただきます。 何とぞよろしく御審議くださいまして御議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(妹尾達道君) ただいま市長から提案理由の説明がありました。 これに対する質疑は後日お願いいたしたいと思いますので,御了承願っておきます。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) お諮りいたします。 議案検討のため,明2月28日から3月3日までの4日間本会議を休会いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(妹尾達道君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。    ───────────── ○議長(妹尾達道君) 次の本会議は3月4日午前10時に開きます。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでした。    午後0時9分散会...